宮参りの着物が、七五三(3歳)で使えるという案外知られていない事実

宮参りの着物が七五三でも使えるという真実
この記事を書いた人
オトナ和服のユキ 年間200日和服生活
ユキ
今日は宮参りの着物が七五三に使えることをお伝えするよ!

今日は、
・これから宮参りを迎えるお母さまやご家族の方に知っておいてもらいたい事

と題してお送りします。

これから父親、母親になる方や
もう既にお子さんをお持ちの方も
おじいちゃにゃおばあちゃんになる時に
子供へ伝えてもらいたい宮参りの着物のことです。

 

間もなく赤ちゃんを迎えられる方や、

最近新しい家族が増えた方、

3月4月とこれから暖かくなってきて、
冬の間に生まれた赤ちゃんのお宮参りをされる方も
いらっしゃることでしょう。

 

宮参りの衣装は既にお決まりですか?
赤ちゃんには祝い着という着物を
着せてあげるご家庭も多いと思います。

 

さて、あの祝い着ですが、3歳の七五三にも着られるというのは
昔は常識でしたが、今の時代は案外知らない方もいらっしゃいます。

はっきり言って、99%のパパママが知らないことです。
ただ、そこにもう少しだけ深く考えてもらいたいなと思う事があるので
今日はそのことについて綴りますね。

 

 

 

 

 

 

 

宮参りのときには着るというよりも、かけるので掛け着とも呼ばれます。

父型の祖母が赤ん坊を抱くのが一般的でしたが、
今では祖父祖母が一緒に宮参りをしないことも多いので
母親が抱くケースも多いですね。

 

さて、この祝い着ですが、
着物のことをよく知らないので
じっと祝い着のカタチを観察する方も少ないと思いますが、

 

見てください。きちんと袖が付いています!
完全に着物のかたちですよね!

 

 

 

 

 

 

 

そうです(*^^*)袖が付いているということは、
今後着ることが前提での祝い着なのです!

 

そして、それをいつ着るのか?というと、
桃の節句や端午の節句、お正月に着せてあげても
もちろん良いですし

 

もっとも代表的なのが3歳の七五三です。

 

 

 

 

 

 

 

ほらね、同じ着物ですよ。

 

宮参りの時には自分で何もできなかった子が成長し、
着物を着て、自身で立っている姿!

 

当たり前といえばそうかもしれませんが、
この3年間での人間の成長って
本当にすごいスピードですよね!

 

「宮参りだから神社へ行こう」とか、
「七五三だから、着物着て撮影しなくちゃ…」とか

 

多くの人が儀式的にやらなくちゃ!
と感じていること以上に
忘れがちなのが、

【宮参りも七五三も子供の成長を願うお祝い】

である、ということです。

その時に写真だけ撮って終わりにするのではなく、
宮参りのときのこと、七五三のときのこと、
お祝いの席で今までのことも振り返り、思い出して

「本当に大きくなったね!」

「元気に育ってくれてありがとう!」

「家族になってくれてありがとう(*^^*)」

と、今の家族のかたちを心から感謝しましょう。

 

そして、その思い出や感謝の中で
「わたしが経験して本当に良かった!」と思うのが、
姉妹に同じ着物を着せることが出来たことです。

我が家は4歳差の姉妹ですので、
宮参り→七五三(3歳)→宮参り→七五三(3歳)

と、こちらの着物は4回活躍しました(*^^*)

 

本当は、お正月や桃の節句のときに着せてあげたら
もっと良かったのですが、その頃のわたしは
そうした活用の方法を知りませんでした。

 

それぞれ写真に残しているので、
姉妹で同じころの姿を見比べるのもまた、楽しいです。
宮参りの写真を比べてこの子のときはこうだったなぁとか、
あの子のときはこうだったなぁ…

なんて、想いを馳せることができて
着物を贈ってくれた義母にも本当に感謝していますし、
我が家の着物で姉妹のお祝いができることの
意義や嬉しさを実感します。

 

そして、この子たちが大きくなってお母さんになったら…
今度はその子供たちに着せてあげたいと思っています。

 

現代はレンタル着物が主流ですが、
こうした想い出となるものって
やっぱり自分で持つからこそ
借りるよりも数倍、数百倍、自分たちにとって
良いものになると思っています。

 

「宮参りだから、衣装探さなくちゃ!」
「とりあえず、着物レンタルしよう」

昔の私もきっとそのように思っていたと思います。

でも今は、もっと長い目でものをみることができるようになったので、

 

・七五三まで使えること

・家族の大切な想い出になること

・お祝いをした子が成長して親になったときに子供に着せてあげられること

 

そんなところに我が家の着物でお祝いすることの大切さを感じています。

レンタルだったら、その時限りでぷっつり途切れてしまいますから。

この子が大きくなって親になったら…。なんて感じることはできません。

 

ですので、こうしたことに意義を感じて頂ける方は、ぜひ
自分で持つことも視野にいれていただければなぁと思っています。
ただ、少々のお手入れは必要となってきます。

 

補足説明
祝い着を3歳の七五三で使用する場合には、身丈の調整(腰上げ)、裄の調整(肩上げ)、袖の調整(袖丸みをつける)などが必要となります

 

我が家の祝い着は、上げの部分を解いてしまったので
詳しく説明してあるサイトをご紹介致しますね。

https://www.ubugi-ya.co.jp/user_data/miage_5and7.php

 

例えば、女の子、女の子や男の子、男の子とが2歳差で生まれた
兄弟や姉妹の場合には、
宮参り→宮参り→お直し→七五三(3歳)→七五三(3歳)

とお直しは1回で済みますし、兄弟や姉妹、または親戚同士で
同じものを同じ頃に着るというのは
その家族や親族にしかできないことですよね。

 

我が家の場合は、女の子、女の子で4歳差だったので
宮参り→お直し→七五三(3歳)→解く→宮参り→お直し→七五三(3歳)
と、お直しが2回必要でしたが、2回目の時にはネットの記事を参考にしながら
自分で縫っちゃいました(*^^*)

少し時間がかかりますが、そうした準備も含めて良き想い出です。

 

宮参りや七五三でその都度レンタルを考えるのであれば、
こうして、思い入れがあるものを繰り返し使う事も
家族の絆を深めていくことにつながりますし、

大袈裟な話ではなく、
お祝いをしたお子様が成長し、
結婚して子供ができたときにも
使う事ができるという

着物ってとても息が長いいきものなんですよ!

もしかしたら、親御さんやご親族の方から
お祝いで祝い着をいただいたという方で
七五三はレンタルを考えていた!という方や、

宮参りの着物はレンタルをしようと決めていた方も、
七五三やそのずっと先まで視野に入れて、

「我が家はどうするか?」

を考えてみて欲しいと思います。

 

日本で古くからおこなわれていたことや使われてきたものには
必ずその背景や想いがあります。

宮参りの時に使う小物

・末広、犬張り子、でんでん太鼓

七五三のお祝いに使う

・千歳飴、衣装で使う懐剣、筥迫、扇子

それぞれにも、もちろん意味があります。

 

そうしたものを、ただの飾り物として扱うのか、
もしくは意味を知って、それを子供に伝えられるのか…

今後の日本を担っていく子供を育てていく親にかかっていると思います。

 

もちろん、わたし自身も親から教わってはきませんでした。

でも、和服を通じてそうした日本人の古来の良さに気が付いたので、
こうして伝えられる人にどんどんお伝えしていっています。

 

和服を着ることで今は本当に
「日本に生まれてきて良かった!」と感じています。

そして、今は忘れられている大切な想いや引き継いでいきたいことを
どんどん伝えることにしています。

 

自分の大切な家族に伝えて行くこと、
「我が家」はどうありたいのか?

今日のブログが気になった方は
少し掘り下げて今後の行動に繋げていってもらえたら嬉しいです(*^^*)

 

 

最後の方にご紹介した宮参りの小物の意味については
また、別記事で紹介したいと思います。

そちらにも、知ったら感動する素敵なエピソードが潜んでいますので、

どうぞ、お楽しみに(*^^*)

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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