知らないと罰当たり!宮参り小物の【でんでん太鼓や犬張り子】ありがたい意味と使った後の扱い方

ユキ
今日は宮参りでつかう小物に込められた大切にしたい意味を紹介するよ

お宮参りとは、誕生した赤ちゃんを連れて神社へいき、氏神様に宮入りしたことを報告する日本の古来からの風習です。

先日は、この宮参りのときに使う祝い着が3歳の七五三でも使えるということを共有させていただきました。

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今日は、この宮参りの時に使う小物”でんでん太鼓”や”犬張り子”に込められた大切にしたい意味と扱い方をご紹介したいと思います。

この記事を書いた人
着物Lifeアドバイザー かつた ゆき
年間200日の和服生活を通じ、日常に和服を取り入れることの良さや和服を通して学んだ日本人的生き方、考え方を次の世代に伝えるために日々活動しています
目次

宮参りに使う小物って?

わざわざこうしてブログに記事としてアップしているのには理由があります!

・・・というのも、実は私自身がこの小物に込められた大切な意味を知らず、

「小物は宮参りの写真撮影のときに使うもの」

くらいの認識だったので、宮参りの小物はそのときだけしか使わなかったし、その後も小物がセットになっていた箱の中にしまい込んでおいたからです。

娘2人の宮参りが済んだあと、日本のことについて色々と知識を増やしていき、この小物に込められた大切な意味を知った時…

「もっと早く知っておけば良かった!!なんて罰当たりなことをしていたのだろう…」

と後悔したものです。

熨斗扇子 宮参り 小物

宮参りの祝い着は、着物が好きな夫の母にその他の小物と一緒にプレゼントしてもらいました。

小物とは、具体的に

  • 犬張り子
  • でんでん太鼓
  • 熨斗扇子
  • 帽子/よだれかけ

です。全て箱に入った新しいものでした。

日本の文化に詳しくなかった当時の私は、小物のひとつひとつに意味がある事を全く知りません。

日本人は昔からモノや言葉に意味を添えてお祝い事に使用しますが、実はこれらの小物にも漏れなく、意味が添えられているのでした。

 

犬張り子

犬張り子 宮参り 小物

犬張り子
犬のお産は軽い事から安産祈願として産室に飾ることも。

子犬が元気な事から子供の健やかな成長を願う

3歳までは子供の身代わりとなって災厄をかぶる。

これは知ったときに愕然としました(*´Д`)

「3歳までは子供の身代わりとなるって…!」

「そんな、大切なものを箱にずっとしまい込んで3歳すぎてからも神社に奉納せずに押し入れに置いておいたわ、わたし…。」

安産祈願と知っていたなら、出産前の寝室や産室に置いたのに…。

3歳まで身代わりとして災厄を被ってくれるのなら、もっと家の見えるところに置いておいたのに…

・しかも、3歳の七五三で神社に奉納するらしい…。結局していないまま…

もう、後悔の嵐でした。

「こんなに大切な意味が込められていたなんて(*´Д`)」

子供を見守ってくださる大切な役割があるなら、もっと大切にしたのに…。と、悔やんでも悔やみきれない気持ちでした。

ユキ
もし、このことを知っていたならば…子供が3歳になるまでリビングなどの見える場所に飾り、時々宮参りのことを思い出しながら、子育てで心が折れそうになった時には犬張り子に話しかけながら…過ごしたと思います。

 

でんでん太鼓

でんでん太鼓 宮参り 小物

でんでん太鼓
裏表のない子に育つよう

丸い太鼓から角がない柔らかい性格の子になるよう

その後も赤ちゃんのおもちゃとして使える

日本大百科全書

「その後赤ちゃんのおもちゃとして使えるんだ。普段使いして良いものだって認識がなかったわ、確かに音が出るおもちゃって子供好きよね。」

「飾りだと思っていたから、また箱に戻してしまった。」

これがわたしの当時の行動と意味を知ったときの感想です。今ならば、

ユキ
こどものおもちゃのひとつとして使い、「どんな子に育つんだろう…。」と未来に想いを馳せながら子供と遊んでいたと思います。

 

熨斗扇子(のしせんす)

熨斗扇子 宮参り 小物

熨斗扇子
末広がりを意味する。

麻の紐は髭が白くなるまでと、長寿を願う

熨斗扇子は、お参りをした後に神社に奉納するんだぁ…。

犬張り子と同じ七五三でも良いし、お正月のお焚き上げでも大丈夫…ってやっぱり、知らないからしてないし(*´Д`)」

 

知らなかったとは言え、なんと罰当たりなことをしていたのでしょう!

神社へ子供の成長祈願に行き、「健やかに成長しますように」とお祈りしてきたのに、その成長を助けるための小物を全然活用していないし、押し入れにしまいっぱなしで

「神様にも子供に対しても失礼なことをしてしまったな・・・。」と心底感じました。

ユキ
けれど、わたしと同じように、こうした大切な意味を知らない人ってかなり多いと思うんです。

 

だから、わたしが後悔してきたことを後の人が後悔しないように、同じ思いをしなくていいように。

 

そして、これからの子供たちの未来のためにも、日本の大切な事を教えてあげられる大人を増やすために、しっかりと色んな人に伝えて行きたいし、この記事を読んだあなたは、このことを心に留めて次の世代へと語り継いでいって欲しいなと思っています。

 

押し入れにあった宮参り小物は結局どうしたか?

宮参りから七五三まで、犬張り子の奉納の時期もそうですし、もっと言えば婚礼や葬式まで(今はほとんどが仏式ですが…)全ては生まれてからずっと神社(氏神様)との関係が続いているんですね。

 

あらためて宮参り小物の意味や風習を知った時、神社との繋がりを見直すよい機会でしたし、今までよりももっと、神社のことが大好きになりました。また、神社についての知識や日本文化を知るにつれて、結局は自然の流れに沿う生き方が大切だなぁと感じています。

 

そして…、結局ずっと仕舞いっぱなしだった宮参りの小物に関しては、二女の7歳のお祝いで神社を参拝した際に、神社へ納めさせていただきました。

本来なら3歳のお祝いで行うことでしたが、意味を知らず、ずっと押し入れにあった小物たちも、しっかりと意味を理解したことで役割を果たしたと思いますし、わたしが「まずい…!」と思ったからこそ、こうしてブログ記事として綴っている訳で、それが同じことを行っている人々や、これから宮参りを迎える方の心に届けば幸いです。

 

日本人として子供たちに背中を見せられるような、本当に大切なことをしっかりと伝えていける本物のオトナになっていきましょう(^^)/

 

そんな世界をあなたと共に…。

 

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