【浴衣美人への道】アイロン不要の自宅洗い術!
浴衣美人への道/洗い
こんにちは!着物Lifeアドバイザーのユキです(*^^*)
~浴衣美人への道~
今回は第2弾!
みんなが気になるお手入れ方法、【洗い】についてです。
では、今日もあなたにズバリ、質問です。
「いやいや、怖くて自分で洗うのなんて無理だし、
いつもクリーニングに出しています!」
という方、結構いらっしゃるのでは?
と、思っていませんか?
「取り返しがつかないことになるのが怖くて自宅で洗えない」
「そもそも洗濯の方法や、洗った後の干し方がわからない!」
「アイロンがけが面倒だから…」
「実は、自分で畳めないの~」
という方のために、
【浴衣を自宅で気軽に洗える方法】と、
浴衣の干し方、畳み方、アイロン不要の方法について、詳しく解説していきます(*^^*)
・自宅で洗えるもの、洗わない方が良いものの区別がつく
・自宅で気軽に洗濯できるようになる
・面倒なアイロンがけも不要なので、今よりもっと浴衣を着たくなる
以上の効果が期待できます(*^^*)
浴衣の自宅洗いについて動画で確認したい方はこちらからどうぞ↓↓↓
自宅洗い可?不可?ガンガン洗える浴衣と洗わない方が良い浴衣
【素材について】
浴衣にも種類が色々あり、
洗える、洗えないというのは、
まずは浴衣の素材で判断します。
一般的に流通しているほとんどの浴衣が【綿】か【綿麻】。
上記の写真も全部綿100%。
【綿】はコットンのこと。
肌着でもおなじみですね!
女性が化粧水を付けたりするときに使うのもコットン。
多く流通しているのは、
【綿コーマ】と【綿紅梅】の2つ。これだけ覚えていれば大丈夫!
【綿コーマ】
イメージとしては、手ぬぐいの生地を思い浮かべていただければ!あまり透け感がないものです。
最もポピュラーで、ザ・浴衣という感じですね。ちなみにこれ、わたしが娘に縫い上げたものになります。素材についての写真だと反物でしょ^^
【綿紅梅】
紅梅(勾配)織りという方法で、縦横に太い糸が見てとれ、近づくと格子になっていて、やや透け感もあります。
透け感があるということは、綿コーマに比べて軽く、涼しいです。
お値段は、綿コーマに比べると少々お高いですが、
オトナの雰囲気を出すにはピッタリの織り方。
紅梅(こうばい)織りって名前も綺麗ですし、今まで知らなかった方は、是非挑戦してみてはいかが??
【綿麻】
綿麻は、綿と麻の混合で、麻が入ると、一気に涼しさが増し、衣類の重量も軽くなります。麻の割合は15%~20%くらいが多いです。
猛暑の時には、麻が少しでも入っているものがオススメ!
・・・で、
だから、水遊びだって可(*^^*)自然と一体化♪
どうですか??
自宅で洗えるって分かると、着用範囲が一気に広がりますね(^^♪
——–
洗える素材では他に、化学繊維のポリエステルなどがあります。
ただ、ポリエステルは【洗える】というメリットがありますが、通気性が悪いので、熱がこもります。超個人的意見ですが、夏には正直オススメ出来ない素材。
脱ぐときに静電気でバチバチして不快極まりない(;’∀’)自身が静電気体質というのもあり、雨の日以外はほとんど着ないというのが個人の感想です。(あくまで、個人の、ですよ。)ついでに言うと、メッシュになっているポリエステルの長襦袢も私は苦手です。暑い…。
素材の具体的な見分け方と、自宅洗いNGの浴衣
【既製品】
洗濯用のタグが付いているはずなので、
素材を確かめるのは、そちらを確認してくださいね。
例えば…滝壺での浴衣
これは手洗いマークが付いているので洗濯機能の手洗いコースやドライコースで洗えば、大丈夫!
ただ、
- 買ったばかりの新しいもの
- 白地に濃い色味が入っているもの
だとものによっては色移りすることがあります。必ず洗濯機で洗う前に目立たない場所で色落ちを確認をしてからご自身の判断で洗濯してくださいね。
【明らかに手縫いの浴衣】
タグが付いてなく、おばあちゃんが縫ってくれた手縫いのものなどは、洗濯マークタグが付いていませんよね。
が、昔ながらの浴衣~!的なものは、だいたい綿100%で、洗えます。(最初に紹介した反物の写真のように!)
いつの間にか、夏の外出着に格上げされ、他の着物と混同して、取り扱いがわからなくなってしまった、という感じ。
【注意しないといけない浴衣】
それでは、ちょっと注意が必要!これは、専門家にお任せしたいな…と思う浴衣に、
- 絞(しぼ)りの浴衣(糸で絞り、凹凸で模様を表現しているもの)
- 絹を使った浴衣
があります。
【絞りの浴衣】
絞りとは、布を糸で縛ったり、板で挟んだりして模様を出す方法です。素材に関係なく使われる模様を出すための技法で、着物や帯揚げにも使われます。
▼こちらは、絹の帯揚げ。糸で縛った絞りはこんな風に仕上がります。
絞った部分が立体的になっているので、他の部分より縮んで、横幅が小さいのが見て取れますね。
上記は帯揚げの写真ですが、
浴衣の反物に細かい絞り加工がしてあるものもあります。
このような絞りは、自宅で洗濯すると、模様となっている絞(しぼ)が伸びてしまう可能性があるので、専門業者に任せた方が良いです!
ちょっと混乱を招くかもしれませんが、絞りでも洗えるものもあります。(板締めという方法で、反物を正確に畳み、板で締めた部分は色が付かないという手法)以下の写真は、代表的な、有松の雪花絞りです(綿100%)
要は、見た目のデコボコで模様を出している絞りだと絞(しぼ)拡がってしまうから注意してね!ということです。
【絹を使った浴衣】
あまりお目にかからないですが、いわゆる高級品で、
絹紅梅(きぬこうばい)という、絹を使ったものがあります。
綿紅梅は綿のみでしたが、絹紅梅は、絹糸を結構使っています
(8割くらいが絹で、残りは綿です)
こちらは、浴衣というよりは、着物に近い感覚なので、
専門家に任せましょう。
お値段が反物価格で10万円を超えるものが殆どで、
竺仙さんのHPなど見て頂けたら、うっとりすると思います
▼▼竺仙さんオンラインショップ▼▼
https://www.chikusen-onlinestore.jp/SHOP/126850/136855/list.html
今は観賞専門ですが、いつか素敵に着こなしてみたいものです。
浴衣を洗濯ネットに入れて洗う時の畳み方
ここまでで、ご自身の浴衣が自宅で洗えるかどうか、わかりましたか??
「洗えそうだな…。」と感じたら、次のステップへ(*^^*)
洗濯ネットへの入れ方について説明します。
ここで、浴衣美人への道として、今後、通らなくてはならない
【浴衣の畳み方】
浴衣や着物の詳しい畳み方はこちらの記事に記しましたので、気になる方はチェックしてください。
本畳みという畳み方を紹介しています。
が、今回は、洗濯するだけなので、とりあえず、
袖畳み(そでだたみ)という簡略形でOK!
【袖畳みの方法】
(1)袖を2枚重ねる
(2)袖付けから下の脇縫いを揃える
(3)袖を2枚重ねて身頃側に畳む
(4)畳んだ様子
(5)裾を肩山のラインに重ねる
(6)洗濯ネットに入る大きさに畳む
こんな感じです。
それでは、折りたたみ方が分かったら、
そのまま洗濯ネットへ入れて、
洗濯機へGO!
洗濯終了後の干し方
次に干し方です。ここは、ひとつ、着物ハンガーを揃えてください!
着物用洗濯ネットも、特別な洗剤もいりません。が、着物ハンガーは是非、揃えましょう♪
干すときには、パンパンと縦横に伸ばしてくださいね。あらかたのシワがこれでとれます。
最終兵器!自分の熱で浴衣のシワを伸ばす昔ながらのアイロンがけ
着物ハンガーに干した浴衣が乾いたら、
洗濯ネットへ投入した形を思い出して
自分で畳んでみましょう!
(5)まで畳めればOKです!▼解説写真の左側です。
次に、畳んだ浴衣を布団の下に敷きます…。
あとは寝るだけ、おやすみなさい。Zzz。。。
起きて、布団を上げたら、はい、出来上がり!
自分の体重でアイロンができました(*^^*)
もし、あなたがベッドで生活していて、マットレスが重すぎて、下に敷くのが無理!という方は、浴衣を段ボールに挟んで(汚れないように、綺麗な厚紙を間に噛ませる、または、たとう紙を活用しても良いかも!)座布団の下などに敷いてしばらく過ごしてください。
座布団の場合は一気には無理なので、少しずつ、乗る場所を替えながらでOKですよ。
これ、実は浴衣のみならず、着物の仕立てが済んだ後、和裁師さんがやる方法でもあります!(わたしが実際に習っている和裁の先生から教えて貰いました♪)
アイロンのように高温ではなく、体温が伝わる程度の温度と、重みでピッタリと重なるから、本当に便利!今まで知らなかった人は、ぜひ試してみてくださいね(*^^*)
以上、長くなりましたが、今回の【浴衣美人への道】アイロン不要の自宅洗い術!は、これで終了です。
今までクリーニングに出していた人も、是非自宅洗い・自重アイロンにチャレンジしてみてください(*^^*)
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
「日本人で本当に良かった!」と心から感じる時間が増えることを応援してます^^ファイト~!
続きの第3弾の記事はこちらから
~正しい紐の結び方!~あなたの結び、縁起が悪い縦結びになっていない??~
シリーズはじめ、第1弾から読みたい方はこちらから
~クイズ!浴衣を着るのに紐は何本必要でしょう??~
▼▼ 夏限定の浴衣講座も開催中▼▼ 終了しましたm(__)m
ストアカ
2019年度の浴衣講座は終了しました。ありがとうございました^^
和服体験をしてみたい方は、1日のみの体験コースもあります。
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