日本五節句のひとつ”端午の節句”の由来と柏餅に込められた想い
3分でグッと理解が深まる”和”の情報を動画発信
オトナならぜひ知っておいて欲しいこと。 教養、常識、マナー、伝統、
子供にみせていきたい姿を 日々わかりやすく紹介していきます(*^^*)
発行者:onomik 10年後のわたしが喜ぶ和服レッスン主宰 かつた ゆき
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動画の内容
5月5日は端午の節句
★柏餅を食べる意味、縁起のかつぎかた
★江戸時代のこいのぼりは1匹だった?
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端午の節句の由来
日本には季節の節目として、五節句があります。あなたは5つの節句全てを知っていますか??
有名なのは桃の節句と端午(たんご)の節句でしょう。子供たちのお祝いということで、現代にも引き継がれ、なじみ深いですね。
端午(たんご)の節句は、別名菖蒲(しょうぶ)の節句ともいわれます。
菖蒲=尚武=しょうぶと同音であること、菖蒲の葉が剣のカタチに似ていることから、男の子の節句とされ、現在では、五月人形を飾り、こいのぼりを立て、柏餅を食べてお祝いします。
また、大阪の方では柏餅よりもちまきの方がメジャーだそうですよ。
五節句と代表的な食べ物
日本の五節句は以下の通りです。現代のように冷蔵庫がなかったので、その時々の旬なものを頂いて季節の行事を食べ物と共にお祝いします。
■1月7日:人日(じんじつ)の節句…七草粥
■3月3日:上巳(じょうし)の節句…散らし寿司、潮汁
■5月5日:端午(たんご)の節句…柏餅
■7月7日:七夕(しちせき)の節句…素麺
■9月9日:重陽(ちょうよう)の節句…菊酒
端午の節句に柏餅を食べるのは、日本の風習(特に関東)で、新芽が出てから古い葉が落ちる事から、
「家系が絶えない」
「子孫繁栄」
の意味があります
つまり、子を絶やさない、そしてきちんと見届けるという意味が含まれているのですね!
こうしたいわれを知ることによって、その時にいただく食べ物にも感謝の気持ちが湧いてきます。
時代が変われど、子を想う親の気持ちはずっと変わらないものですね(*^^*)
つぎに柏餅をいただくときには、お子様と一緒に笑って食べられると良いですね!
こうした、食べ物に願いを込めたり、その素材や発音から意味を持たせたりすることを見立てと言い、日本の食文化には多くの見立てが取り入れられています。
おせち料理が代表的で、腰が曲がるまで長生きしますように…。と海老を入れたり、先の見通しが立つように、とレンコンを入れたりしますね!
こうした見立てをすることで、ただ何も意識せずに食べ物を食べるときよりもずっと、食べ物を取り入れた時のエネルギーが上がり、カラダが元気になるんですよ(*^^*)
鯉のぼり、江戸時代は1匹だった??
さて、ゴールデンウィークの風物詩で、この時期のお祭りの顔ともなっている鯉のぼりですが、時代によって飾り方が全く違います。江戸時代には真鯉のみのスタイルが主流だったのだとか!(右図は歌川広重の名所江戸百景 水道橋駿河台)
こいのぼりを立てる習慣は江戸時代に広まりました。この頃は子供の成長を祝う気持ちを込めて1匹。後に明治~昭和初期は家長制を表すものとして、
父―息子の2匹
と2匹に増え、その後、昭和中期以降は長男以外の子供たちを含めてたくさん飾られています。
鯉のぼりの数にも世相が反映されているなんて面白いですよね!
まとめ
日本の五節句はお隣り中国から伝わったものを日本風にアレンジしたものとなります。大陸からの情報を取り入れ、それを融合して和する。日本人の良いところですね(*^^*)
時代が変われば常識が変わりますが、昔の人の考えや暮らしぶりを知ることで、今に役立つことも多くあります。
特に伝統的な行事とその時に行われる風習やいただく料理には、科学の側面から見ても理にかなったことが多くあり、先人の知恵をいただくことが出来ます。これは是非、多くの人に活用していただきたい、日本人らしく生きる、本来の日本人らしさを持った自分に目覚める方法なんですよ。
だから、古くから引き継がれてきた伝統や文化は大切で、それを守っていこう!という動きが存在するんですね。全てを知り、受け継ぐことは出来ないかもしれませんが、ご自身が良いと思った習慣や伝統、文化などを学び、次の世代に繋いでいきましょう。
それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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