【浴衣美人への道】下駄と草履に分類せよ!あなたには履物の違い分かりますか??
浴衣美人への道/下駄
こんにちは!着る活動で着物を22世紀に繋げるきもの講師のユキです(*^^*)
~浴衣美人への道~
第5弾のテーマは【履物】
この下駄の写真の中に草履が混じっています。
あなたは、下駄と草履の違いが分かりますか??
(ヒント)草履は全部で2足。
・・・
・・・
はい、終了!
・・・
・・・
正解は、
【草履】…BとDです。
と言われても、写真だけだと判断つきにくいですよね。
ただ、実際【下駄】と【草履】の違いってハッキリと説明するのって
案外難しいと思うんです。
皆、なんとなくは使っているけれど、
ハッキリと明確に分けて使っていないのではないかと。
なので、ここでハッキリさせます(*^^*)
これだけ覚えておいたら大丈夫!
そして、浴衣に合わせるなら、
やはり草履ではなく、下駄が合うと思うのです。
すごくざっくりですが
<下駄>→カジュアル
<草履>→カジュアル~フォーマルまで
<浴衣>→カジュアル
<着物>→カジュアル~フォーマルまで
だから、同じ仲間は同じグループで揃えてあげましょう。
<下駄>&<浴衣>→カジュアル
<草履>&<着物>→カジュアル~フォーマルまで
もちろん、着物と下駄の組み合わせもありますが、
今回は置いといて・・・
今日は、浴衣によく似合う
『下駄にはどんな種類があるの?』
について、詳しくお伝えしていきますね!
皆、
って決めても、履物って後回しになっちゃうので
ここまでしっかりとおさえておけば、
準備はバッチリですよ(*^^*)
下駄と草履の違いについて動画撮影もしましたので、こちらも併せてご覧ください↓↓↓
下駄の種類(加工編)
今回は、女性ものに限定して説明していきます。
下駄は台座が木製と言いましたが、
その台には、いろんな加工が施してあります。
まずはシンプルなものから。
【白木(しらき)…磨きのみ】
一番シンプルなタイプ。
滑りにくく、素足での履き心地は一番かも!
鼻緒の種類も選びません、オールマイティですね(^^)
ただ、シンプルなだけに汗も吸いやすいので、
しばらく履いていると指の跡がつきやすいです。
写真も、昨年1年間子供が履いたものなので、
跡がついています(;^_^A
【塗り】
木に色を施したものです。
白)
こちらは、撥水が施されています。
見た目は白木。撥水加工した分だけ、艶がありますよね!
黒)
粋を演出するなら、黒ですかね。
塗りは、他にも色の数だけあると言えばありますが、
代表的な白、黒を紹介しました。
どちらも塗りとは言え、木目が見えるので、
木製であることは、容易に判断できます!
【焼き】
文字通り、焼いたものです。こげ茶色がいい感じですよね。
1点だけ、正直にお伝えしますと、下駄は衝撃に弱いので、
欠けることも…あります。
欠けてしまうと、その部分だけ元の木の色が出るので
台座が濃い目の色だと、目立つのです。
対策としては、その部分だけ、塗るという方法がありますが。
あくまで応急処置、ということをお忘れなく。
まだ実際に欠けたからと言って焼いたことはありませんが、
危険が伴うので、【似た色で塗る】で十分だと思います。
【彫り】
鎌倉彫りが有名です。
木なので、台座の面や側面に彫刻が施してあります。
和装履物現代屋さんのページへ飛びます▼
http://www.gendaiya.co.jp/s_fgdai_ukonkm.htm
花の模様が代表的ですが、他にも色々とありますね!
【その他】
寄せ木)
こちらは、結構珍しいと思いますが、寄せ木です。
上に一枚寄せ木のシートを貼ってある感じですね。
今年、一目惚れして購入したものになります。
履いている時には殆ど見えませんが、
和室に上がったりなどの機会には
存在感抜群です。
ざっと見て、好みがあると思うので、
ご自身に合ったものを是非みつけてください(*^^*)
そして、その木製のものに、どんな加工がされてあって、
どんな風に呼び分けているのかもわかりました(*^^*)
では、次に底面のつくりによる呼び方の違いを説明します。
下駄の底面のつくりによる呼び方の違い
昔は下駄と言えば二枚歯でした。
「あしたてんきにな~あれ!」
と言って飛ばす下駄も、二枚歯ですよね??
ただ、この歯の部分も木で出来ているため、
・カラコロと音がする
・アスファルトで舗装された道路ではすぐにすり減ってしまう
という理由から、だんだんと二枚歯は少なくなり、
今では雨用で多く使われています。
二枚歯は道路からの距離があるので、
雨の日に着物を濡らさない、汚さないという面では
とても優れていますよ!
最初の写真の中にも雨下駄があるので、
ご紹介します
雨下駄)
こちらは雨下駄です。雨の日には、爪カバーを付けて履きます。
雨の日も和服で外出するようになったら、
このカバーを色々と取り換えるのもまた、
ひとつの楽しみです。
また、、現代では、道路と接触する部分には、ゴムが貼ってあります。
お天気の時にカバーなしで履いても良いですが、
二枚歯は、慣れないと歩くのにちょっとコツがいります。
そこで、登場したのが右近(うこん)と舟形(ふながた)。
右近)
右近は、足の裏に土踏まずがあるような、そんな形。
歯だった部分が拡がったようなものなので、
とても歩きやすいです。
舟形)
舟形は、窪んでいるところがなく、草履のような形です。
履き物屋さんでも
「着物にも合いますよ~」
と言ってもらえます。
舟形も右近も、二枚歯の下駄から歩きやすさを
アップさせたものなので、どちらが良い、悪いはありません。
お好きな形を選んだら良いと思います。
素足で下駄を履いても痛くならない方法
実際にお出掛けするときには、素足に下駄の人が大半だと思います。
でも、慣れないとどうしても痛くなってしまう場合も…
そんな時のチェックポイントは
【深く履きこみすぎていないか?】
を気にしてみてください。
下駄を履く時は、鼻緒の真ん中のつぼに
ぎっちり指と指の間が触れるようでは、深すぎです。
もう少し、緩く履いてみてくださいね(*^^*)
かかとが台からはみ出すくらいが丁度よい大きさなんですよ!
…とはいえ、靴に慣れている現代人は、
足指の力が弱くなって
という方もいらっしゃると思います。
そんな時は、
【鼻緒がかかる部分に絆創膏を貼っておく】
という方法が有効です。
両足で、合計4枚。
肌に近い色のものだと、案外目立ちません。
また、皮膚が薄い人はそれでも痛くなるときがあります。
あらかじめ、当日までに何度か履いてみるのが理想ですが、
【足袋を履く】というのもひとつの手です。
下駄だからと言って、足袋を履いてはいけないという
法律はありません。
とは少しずれますが、
実は、わたしはほぼほぼ、足袋を履いています。
白ではなくて、色付きがほとんどですが。
理由のひとつに、【足を守る】ことがあります。
夏祭りや、花火大会など、
現地に到着するまでには、満員電車に乗る事もありますよね?
そんなとき、素足だと、踏まれたら痛いじゃないですか。
また、エスカレーターなどに乗るときも
大丈夫なのはわかっていますが、足袋を履いていると安心します。
最後に、どうしても下駄が合わない人は、
無理して履かなくても、サンダルという手もありますし。
サンダル履いていることに対して
ゴチャゴチャ行ってくる着物警察や
おせっかいオバちゃんが、もしいたとしたら…
そこまで言われるなら是非、わたしにピッタリな下駄をプレゼントしてください
とでも言ってあしらっておきましょう。
うまくかわしてくださいね(笑)
今日は下駄について解説してきましたが、
下駄を無理に履いて、
足の皮がズル剥けて
『もう、こりごり!』
となるよりは、
自分の足に合ったものを履く方が
絶対に良いですよね。
最後に…足指の健康について
先程もチラリと書きましたが、
足指の力が弱っている現代人は非常に多いです。
足つぼマッサージというマッサージのジャンルがあるくらい、
足はツボの宝庫ですので、
普段から足指も動くようにしておきたいですよね(*^^*)
これ、若さや健康の秘訣とも言われているらしいです!
少し、ご年配向きかもしれませんが、
こちらの動画でも触れられています。
ラジオ大阪「慶元まさ美のハッピー・モーニング」「足腰が20歳若返る 足指のばし」
▼注意!Youtube なので音が出ます
ラジオの内容でも触れられていましたが、
元々わたしたちは、裸足で生活していた。
それが、時代と共に靴や靴下で足を守るようになって
足指の力が落ちてきた。
というのは、その通りだと思います。
そして、足は全体重を支えるところであり、
その土台がしっかりしないと、
膝や腰、背中にも影響が出てくるという・・・
今現在は大丈夫な方も、
年を取ってから
・病院通い
・早いうちから杖が必要
・歩き方がおかしくなって身体を痛める
ことがないように、ご自身で管理して、
その中で、
「和の履物に親しんで欲しいな」という気持ちはあります(*^^*)
以上、長くなりましたが、
本日も最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました!
「日本人で本当に良かった!」と心から感じる時間が増えることを応援してます^^
順番に読み進めてくださっている方は、
次の記事へお進みください。
第6弾~美人度が格段に増す、たった3つのポイント
下駄についてもっと知りたい方はこちら
▼▼ 夏限定の浴衣講座も開催中▼▼ 終了しましたm(__)m
ストアカ
2019年度の浴衣講座は終了しました。ありがとうございました^^
和服体験をしてみたい方は、1日のみの体験コースもあります。
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