今日は、初詣の着物についてみていきたいと思います。
- 初詣はどんな着物がいい?
- コートや羽織は必要?
- 移動手段や目的によって履物や帯結びはどんな風にしている?
など、ご参考にしていただき、この記事を読んでいただいたあなたが着物を着る機会を増やしていただけたら嬉しいです(^^♪
・帯結びの注意点や羽織ものが必要かどうかわかる
・お正月らしいコーディネートのポイントが分かる
・初詣に限らず、着物の格について迷った時の対処法がわかる
それでは早速いってみましょう!
初詣はどんな着物がいい?
初詣にふさわしい着物は…振袖?訪問着?
華やかな装いが思い浮かびますが、特に正式参拝をする場合でなければ、振袖や訪問着のような格の高い着物でなくて良いと思います。
着物というと構えてしまいがちですが、着物だから特別ということではなく、洋服の時を想像して、それを着物に当てはめていけば良いと私自身は考えます。
初詣は日本人の多くの人が行かれると思いますが、実際にその時の服装を思い浮かべてみてください。
神社参拝にスーツを着ていく人は訪問着や色無地を着ると良いと思いますし、コートの下は普段着だよという方は紬やウールの着物で良いのではないでしょうか??
実際にわたし自身が過去にお正月の期間に神社を訪れた時には、色無地(ちょっと都会の神社で規模が大きいところ)や紬(普段から訪れている神社)を着用してきました。そして、その際には拝殿には上がっておりません。
ただし、正式参拝の時には、男性なら紋付袴(色紋付でも黒でも)、女性なら訪問着や紋入りの色無地が良いと思います。伊勢神宮の正式参拝の時には、これ以上ないと思ったので留袖を着たこともありました(笑)
2020年…色無地(紬)で参拝
まだコロナが発生する前の年。この時期は実家に帰省していることが多いのですが、2020年は関東におりました。
わたしは人込みが苦手なので、人手が多い場所よりも、日頃から参拝している氏神様にご挨拶に伺いました。
朝焼けのようですが、夕焼けです。
このときは、日頃は着ない着物を着てみようと、義理母からいただいた紬の色無地を着てみました。
紬の色無地とは珍しいですよね…というか、紋がひとつ入っているけれども紬…
どんな時に着ようか考えていたのですが、日頃からの神社参拝にはちょうど良いかと思います。
(繰り返しますが、正式参拝の場合には紬ではないものを選びます。)
スマホを構えているのは鏡越しに映したからで、左右反転しております。ご容赦を。
コートを脱いだときの記録もありましたので、ご紹介します。
帯:普段はきっと締めない赤色を選びました。お正月ですし、梅の模様も季節感が出ると思ったので。
帯締め:こちらもお正月使用で、白×赤のぼかしです。紅白カラーでお正月らしさが感じられます。ほかの時期に使おうと思うとなかなかコーディネートしづらいですが、お正月やちょっとおめでたい時に締めたいなと思い保管しています。
2019年…紬
この年は、着物仲間と根津神社&着物ショップ巡りをしました。
千本鳥居は、根津神社と同じ敷地にある乙女稲荷神社の千本鳥居です。
お買い物もあったので、カジュアルな着物で行きました。
着物:普段からよく着ている紺色の亀甲柄の紬
帯:浅葱色の帯で、松の形の中に松竹梅が描かれていて、おめでたいです。
例を2つ挙げましたが、
「着物だから晴れ着でないといけない」
「お正月だからきちんとした格好をしなくてはいけない」
ということはないと思います。
一番苦しくなるのは●●ねばならない…。と思っている時。
洋服の時なら普段着で行くのに、着物となると急に分からなくなってしまいがちですが、例えば普段は洋服が多い人が着物を着たならそれだけで素晴らしいことではないでしょうか?
着物となると、色々と縛りをかけてくる方がおられますが、その方の洋服姿を見てみたいものです。
コートや羽織必要?
次に、羽織ものについて考えていきます。1月の気温では、着物だけで外出するのは寒いです。成人式の振袖姿の娘さん達は、コートは着ていません。なぜなら…あの帯結びではコートが着れませんし、着物と帯を見せるための恰好とも言えますので、一番寒い襟元を冷やさない為にファーをします。襟元を温めればそれだけで随分と温かいはずです。
では、成人式ではない場合、やはりコートは必要でしょう。
着物の場合には、肌着、長襦袢、長着と着ていますが、洋服で考えると、肌着、長袖シャツ、セーターまたはトレーナーくらいの感覚でしょうか。そう考えると羽織ものはないと寒いですよね。
また、髪をアップにした場合やショートカットの方は耳が寒いと思います。わたし自身もショートカットですので、外出時にはベレー帽で防寒対策をしています。ただし、神社の鳥居をくぐるときには帽子は外します。
また、手元から風が入ってくることがあるので、手袋(長めがおススメ!)があると随分と寒さの感じ方が違ってくるはずです。
足元は個人的にはあまり冷えを感じたことがないのですが、冷え性の方は、レギンスなど履いて防寒対策をしていらっしゃる方もいます^^
洋服でも同じですが、体感温度は個人差があるので、小物を上手に取り入れて寒さ対策をするのが良いと思います。
移動手段や目的によって履物や帯結びはどんな風にしている?
意外と見落としがちですが、履物、帯結びも重要です!
まず、帯については、コートや羽織を上に着る場合、立体的な結び方をするとその分コートの記事が引っ張られて不格好になってしまいます。
コートや羽織を着用する場合には、名古屋帯、半幅帯共通で平らな結びが適しています。
もし、名古屋帯の場合にうっかり銀座結びなどしてしまったら…コートを着る時にふっくらしている部分を潰して、コートを脱いだときにまた形を整える必要が出てきますね。半幅帯も同様で、矢の字やカルタ結びだと安心できます。
移動を伴う場合には、飛行機や新幹線など座席に座る場合にはやはり、背中は平らな結びの方が断然楽ですし、余計な気を遣わなくて良いと思います。
履物については、普段から履き慣れているものが良いでしょう。例えば、草履でも一段とか三段とか高さがあるのです(ヒールで例えると●㎝ヒールのような…)。神社は舗装されていなかったり、玉砂利の道も多く、高さが高すぎるものは、足が疲れますし、転倒する可能性も出てきます。
コーディネートのポイント
最後に季節感を出すコーディネートのポイントをお伝えします。
季節感を出すには、色の組み合わせや柄で表現するのが良いですね(^_-)-☆
今回は、お正月ということで、着物はいつもと変わらないものを着用しつつ、帯でお正月らしさを出しました。
今回は季節にピッタリの帯があったので活用しましたが、クリスマスやハロウィンのコーデをしたい場合に、その為だけに帯を購入するのも勿体ない気がしますよね。
こうした工夫は大きなものよりも、より小さなもので行っていく方が簡単に着せ替えが出来ますし、いろんな種類を楽しめます。ポイントが効いていることでオシャレにも見えます。
帯留や根付をアクセントを持ってきたり、直接着物に関わるものでなくても、イアリングやヘアスタイルの素材の中に入れていけば良いのです。
梅雨の時期にはテルテル坊主やカタツムリ、真夏にはアイスクリーム、9月にはお月見と絡めて満月やうさぎなんかも可愛らしいのではないでしょうか!
また、そのもの自体のモチーフがなくとも、色の組み合わせとして表現するのも良いと思いますよ!
ハロウィン…黒、紫、オレンジなど
クリスマス…赤、白、グリーンなど
以前に配色の黄金律について記事を書いているので、良かったら参考になさってください。
最後に
いかがでしたか?普段洋服では自然にできていることも、着物になると、とたんに分からなくなってしまうことがありますよね。
そもそも、どんな種類の着物をどんな時に着たら良いのか分からない…。ということがありますが、一気にすべてを覚えることは出来ませんので少しずつ知識を増やしていけば良いと思います。
まずは四季を感じながら、その季節にちなんだ植物や食べ物のことを学んでいけば良いのではないでしょうか?
そして、洋服だったらどうかな…?を考えることで、どの着物を選んだらよいか自然と分かるようになってくると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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