【浴衣美人への道】蝶結び/縦結びの分かれ道~正しい紐の結び方
浴衣美人への道/結び
こんにちは!着る活動で着物を22世紀に繋げるきもの講師ユキです(*^^*)
~浴衣美人への道~
今回は第3弾!【紐の結び方】
帯や着物を本当の意味で綺麗にキープするための最重要【着付道具】は【紐】なんですよ~。
この紐1本1本の結び方で、あなたの着姿も着心地も決まり、
【快】結び目が全く気にならず、着物も帯も綺麗な状態が保て、崩れにくい
【不快】どうしても結び目がゴロついて、身体に当たったり、着崩れしやすい
という両極へと分かれてしまいます。
そこで、あなたに今一度画像を確認してもらいたいのですが、
AとB、どちらが【快】【不快】となるでしょう…?
もう一度、画像をご覧ください
AとBで【快】なのは・・・
【B】の方!です(*^^*)正解の方、おめでとうございます!
分かりやすいので、蝶結びを例としましたが、
着付でよく使う【片わな結び】も同じです。
でもね、なぜか【A】のような結び方になってしまう人もきっと多いはず。
実は、Aの結びは【縦結び】と言われ、
縁起が悪い結びなのです。
理由は…死装束の結びだから
この辺りは、後程詳しく説明しますが、
折角の機会ですので、縦結びにならない、
基本の蝶結びを今日は覚えていきましょう!
・綺麗な蝶結びが覚えられ、今後一生使える
・紐でもテープでも帯でも結べて、広く活用できる
・縦結びになってしまう理由がわかる!
以上の効果が期待できます(*^^*)
浴衣美人シリーズを最初から読みたいかたはこちらからどうぞ↓↓↓
まずは基本の蝶結びから覚えましょう
【リボン結び】とも言われ、日常でもよく使用する蝶結び。
靴の紐、エプロンの紐、ハチマキ、プレゼントのリボン…
絶対に皆さん結んだことがあると思います。
まずは、こちらの結び方をきちんと覚えていきましょう!
【蝶結びの手順】
(1)衿と同じ方を上にする (衿と同じで、自分に結ぶときは左が上!)
(2)上になっている方の紐を下から上に引き抜く
(3)自然な方向に引いてギュッと締める(上下ではなく、やや左右に引くイメージ)
(4)横に引いた紐を一度縦にしてから、下側の紐で輪をつくる
(5)上にある紐を自然に下へおろす(この部分がリボンの間の結び目になります!)
(6)おろしてきた紐を輪の状態で、最初につくった輪と反対から引き抜く→写真黄丸部分
(7)位置の確認をしっかりと!
(8)最後にリボンの両サイドを外側へ引けば出来上がり!
完成形は、
・左側からきた紐の輪は左側
と覚えればいいですね(*^^*)
【片わな結び】
着付では、【片わな結び】を使うと習った方もいるのでは?
こちらの結びは、蝶結びの(7)まで同じで、
最後に輪をつくらずに全て引き出した形になります。
蝶結びが出来れば何の問題もありません。すぐに出来ますよ!
あなたの結びが【縦結び】になる理由
靴ひも、リボン、風呂敷、なんでもそうですが、
なぜか【縦結び】になってしまう人は、
あえて難しい方法で結んでいます。
(4)で、上側にある紐で輪をつくってしまうと縦になってしまいますので、
ご注意を!
長年続ければ続ける程、簡単な方法の方がわからなくなってしまうので、
早いうちに修正しておきましょうね(*^^*)
縦結びが縁起が悪いと言われる訳
とりあえず、結べればなんでもいいよね」
という意見の方も中にはいると思います。
オトナになっても蝶結びが出来ない男性もチラホラいますし…。
ただ、今後、
・知らないために恥をかいてしまったり、
・自尊心を傷つけられるような注意をされてしまったり
そんな可能性も秘めた、結び自体に意味がある結びなのです。
ということで、
この世とあの世を分けて考える
・わたしたちが日ごろ暮らしている世界を此岸(こちら側)
・亡くなった人が暮らしている世界を彼岸(あちら側)
というのは分かりますよね??
昔からこれは明確に区別されていました。
例えば、亡くなった人に服を着せる場合、
わたしたちが普段着る着物とは
・衿合わせを逆にする
・紐の締め方も、異なった形にする
という、カタチとして明確な区別があるのです。
この場合の紐の締め方が正に【縦結び】なのです。
故に、
「縦結びは縁起が悪い」
と言われます。
このように、いつもと敢えて違った方法にすることを【逆さ事】と言い、
・布団を上下逆にする
・足袋を左右逆にする
など、地域によって異なる風習です。
マナーではありませんが、葬儀の場で使われたりします。
家で不祝儀も行っていた江戸時代には、
畳の敷き方まで変えていました。
それくらいのカタチとしての違いを付けていたのですね。
頭の隅にちょっとでもこの考えを置いておくと、
今後きっと役に立ちますよ!
結びやすい紐の種類と素材
ここまでで、【蝶結び】【片わな結び】は大丈夫そうですか??
ここで、結びをより簡単にするために、
結びやすい紐の素材をご紹介したいと思います。
・綿やウール
・絹
・ポリエステル
だいたい素材はこの3点です。
モス)
商品説明を見ると、モスリンとか、新モスという表記が多く、
これは、綿やウールです。
値段も手ごろ。1本当たり300円前後。
気軽に使えます(*^^*)
最も流通しているように感じますし、
わたしもいつもこのタイプを使っています。
丈夫なので、そんなにシワになりにくく、
使った後のアイロンは絹よりも少なくて済むと
感じています。
絹)
になると、1本当たり500円前後でしょうか。
絹の紐で多少幅があるものが最も締めやすいです。
紐同士がこすれると「キュキュ」というなんとも
心地よい音がして好きです(^^♪
絹タイプは、写真でご紹介したものより幅が広いものも見かけます。
母の時代から使っていることを考えると、
軽く40年は超えています。
購入の際には他のモノよりも少し高いかな?と
思われるかもしれませんが、
何十年も使えると考えると、
たいしたことではありませんね。
ただ、絹はしなやかで柔らかいので、
使っているうちに紐自体が折れて細くなってきます。
小まめにアイロン出来る人は良いですが、
アイロンが好きでない人には面倒臭さが出ることも
確かです。
ポリエステル)
・和装小物セット
・初心者さん用セット
などに組み込まれていて、
と言われる方も多いですが、
これがメチャクチャ滑って結びにくい!
特に腰紐には絶~~対に使いたくないです。
さらさらと滑りが良く、締めたつもりが、割とすぐに緩むので
初心者さんにはちょっと難易度が高い紐ですね。
既に持っている場合は仕方ないと思いますが、
新しく購入することを考えると、
個人的にはオススメ致しません。
ということで、オススメは
天然素材の紐、モスor絹 となります!
もう一度、写真で確認してくださいね♪
また、絹紐のところで触れましたが、結ぶ度に紐自体に力が掛かり
段々と細くなります。
そんな時は、アイロンで伸ばしてあげてください。
絹は中温、モスは高温で大丈夫~♪
ということで、紐について、蝶結び、片わな結び、縦結びと
素材についてお伝えしました。
・縦結びは、不祝儀で使われる結び方なので、「縁起が悪い」と言われる
・結びやすい紐のオススメは、モスまたは、絹
【浴衣美人への道】蝶結び/縦結びの分かれ道~正しい紐の結び方
は、これで終了です。
浴衣の着付けに必要な紐の役割は以下の記事をご参照ください。
この記事を読むと、それぞれの場所で
・どのくらい
・どんな強さで
紐を締めたら良いのかや
紐が果たしている役割が分かり、
あなたの着姿がグッと美しくなりますよ^^
▼▼▼
また、この蝶結びは帯にも応用出来て、
しかもその結びのアレンジが豊富♪
こちらの記事に動画解説付きでご紹介しているので、
参考になさってください(*^^*)
それでは、本日も最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました!
「日本人で本当に良かった!」と心から感じる時間が増えることを
応援してます^^
次の記事、第4弾はこちらから
~浴衣をひとりで畳めますか?~二度と忘れない!直感的な畳み方~
▼▼ 夏限定の浴衣講座も開催中▼▼ 終了しましたm(__)m
ストアカ
2019年度の浴衣講座は終了しました。ありがとうございました^^
和服体験をしてみたい方は、1日のみの体験コースもあります。
コメント