【和婚Q&A】「チャペル式」「神前式」の最大の違い!~9割の新郎新婦が知らないこと~誓いのことば
~年間200日の和服生活の【きもの講師兼介添え】がお答えします!~
今日もテーマは【和婚】ということで、
【チャペル式】と【神前式】の最大の違いについて
触れていこうと思います。
最大の違いって何だと思いますか?
チャペル式も、神様に誓うし、
神前式も同じく、神様に誓いますもんね。
ドレスか着物かは当たり前すぎるし・・・
場所ではないですが、
神様に誓うというところが
実はポイントなんです!
多分見逃してしまうポイントなんですが、
ここにヒミツが隠されています!
「誓いますか?」という問いに答えるってところでしょうか??
でも、もっと大きな国民性の違いがあらわれているんですよ。
では、詳しくみていきましょう(^^)/
【チャペル式】と【神前式】誓いのことばの違い
チャペル式と神前式の一番の違いは、
誓約(せいやく=誓うこと)の内容です!
(牧師)「一生愛し続けることを誓いますか?」
▼
(新郎新婦)「はい、誓います。」
ですよね?
これは、ふたりだけの世界です。
ということは、神前式は違うんですね?
誓詞奏上(せいしそうじょう)の儀です。
新郎新婦により、誓いの言葉がよみあげられます。
そして、互いに愛を誓うことの先に、
・平和な家庭を築くこと
・子孫繁栄
といった、結婚後の家庭のことや
未来の子供のことまでを誓っているんです。
これは、日本が代々【家】を重んじていること
によると思いますが、
ご先祖様がずっと紡いでくださった
命のバトンがあるからこそ、
現在の私たちが存在する訳で、
「その中心が家庭であること」が誓詞の中にも
自然とあらわれているのですね。
こちらは、ご自身の結婚体験から
結婚にまつわる情報を発信しているちさきさんのブログより
誓詞の画像
(http://www.multiburst.net/project-multiburst/archives/2005/11/30/2222.php)
~夫婦の道に背くことなく
家政を治め家門の反映を図る~
とありますね!
続いてこちらは、
神社結婚式、和婚ならお任せ!神職社長 川辺徹の本気ブログより
誓詞の例文の画像
(https://tokyo.machiblog.jp/tk/blog/)
~平和な家庭を築き、子孫の繁栄をはかり~
とあります。
神社によって、誓詞のことばは違いますが、
おおよそ誓っている内容としては、
このような感じです。
神前式が、
・厳かである
・背筋がピンと伸びる
・気持ちが引き締まる
というのは、神社という場の空気感もそうですが、
こうした誓いの中に
・ご先祖さまを感じる心
・これからの未来の世代に想いを巡らせること
という日本人的な考えが詰まっていて、
と、個人的に思っています。
今を主軸にしつつ、
過去への感謝と、
未来への責任を自らが持つという決意表明が
誓詞奏上なんだと思います。
だからこそ、【厳か】なんですね!
誓詞奏上では、この部分を明確に文字に記して
よみあげますが、実は三献の儀の3つの盃も
過去・現在・未来を表しているんですよ!
(そこまで知っている人は1000人に1人くらいかな??)
神前式、すごいです!
【神前式】の誓詞奏上とは・・・?
ここからは、当日の新郎新婦が行う
作法的な話になりますが、
誓詞奏上について述べていきます。
誓詞奏上の場面になりましたら、
進行役より
新郎新婦による【誓詞奏上】
と声が掛かりますので、
誓詞をよみあげます。
はじまりに
・誓詞(せいし)
・誓いの言葉(ちかいのことば)
と書かれていると思いますが、
こちらも声に出して読んでください。
・新郎が読むパターン
が大半ではないかな?と思いますが、
場所によっては、
ふたりで一緒によみあげるところも
あるでしょう。
誓いをたてていますので、
落ちついて、ハッキリよんでください。
最後に
夫 【姓】 【名】
妻 【名】
と名前をご自身で記したと思いますが、
夫や妻という文字も、
声に出してよみます。
新婦さんがよむのは、妻 【名】
の部分。
【チャペル式】では、
新婦は旧姓のフルネームで署名しますが、
【神前式】では、妻 【名】 と、名前だけよみます。
(盃を交わした時点で既に夫婦なのですね。)
全てよみましたら、名前の方から畳んでいただき、
神職さんが取りにこられる場合は
神職さんの方に文字が向くようにしてお渡します。
以上、誓詞奏上について、お伝えしました。
まとめ
これからも、【和婚】をテーマに
わたしの知ることをどんどんお伝えしていけたらなと思います。
神前式がどんなものなのか?
背景にある意味も分かった上で結婚式を行うと、
より一層、
「想い出に残る」式になるのではないかな?と思います。
すごいです!
是非、結婚式を機に、
日本人が本来持っていた価値観、
過去、現在、未来へと
長い長い時間軸でものごとを
考えられるような視点をもち、
今後の人生を歩んでいって欲しいなぁと思います。
「日本人で本当に良かった!」と心から感じる時間が増えることを応援してます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^^*)
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