【二十四節気】2022年の寒露(かんろ)の風習~10月のお月見十三夜、熊野速玉大社御船祭り

寒露2022
ユキ
2022年は10月10日がスポーツの日となり、三連休がありますね。気候の良いこの時期、皆様のご予定はいかがですか?さて、この時期は二十四節気で言うと寒露(かんろ)という季節です。2022年は10月8日~22日の間になります。

この時期をどのように過ごしたら良いかのヒントとして、季節の行事や風習、食べ物を紹介していきますね。

2021年の10月はオリンピック開催に伴う祝日移動で、スポーツの日が7月でしたね。過去の祝日を確認したい方はこちらへ
2021年の祝日の移動について

目次

二十四節気とは・・・?

二十四節気とは、一般的に用いられる四季、春夏秋冬をさらに細かく、
それぞれ6つの季節に分けたもので、太陽の動きを元に定めたものです。

365÷24=15.20… おおよそ15日毎の季節を表した言い方で、月に2回ずつあります。

平安時代に広まり、日本古来のものと思われていますが、
実は発祥元は中国となります。

農業の目安として取り入れられたものですが、
二十四節気を意識しながら生活すると

旬のもの、季節を実感でき、暮らしが、心が豊かになっていきます。

1.立春2.雨水3.啓蟄4.春分5.清明6.穀雨
7.立夏8.小満9.芒種10.夏至11.小暑12.大暑
13.立秋14.処暑15.白露16.秋分17.寒露18.霜降
19.立冬20.小雪21.大雪22.冬至23.小寒24.大寒

秋の5番目の節気、【寒露は、夜が長くなり、露がつめたく感じられる頃

10月8日~22日は寒露(かんろ)です。天候により、寒暖差が激しく、天気がコロコロと変わります。

ここ数年では、10月に台風が上陸することもしばしば起きています。

また、10月のことを神無月と呼び、全国の神様が出雲に集うと言われています。

以前体育の日と呼ばれていた祝日は第2月曜日固定となり、令和2年よりスポーツの日となりました。

寒露の草花

寒露の草花

ダリア

和名は天竺牡丹(てんじくぼたん)。花が牡丹に似ていることから名づけられました。メキシコの国花で、育てやすいことから日本でもよく見られます。秋に最盛期を迎えますが、花の色や咲き方、種類が非常に多く、長い期間楽しめる花です。

ダリアが楽しめる場所

世羅高原農場(広島県)

上野東照宮ぼたん園(東京都)

ホトトギス

和名は社鵑草(ほととぎす)。紫色の斑点が鳥のホトトギスの模様に似ていることからこの名がついています。紫色の他に斑点が入らない白や黄もあります。

ユリ科の植物で日本にも多く自生しています。山野で見かけたことがあるかもしれませんね。育てやすい品種のようで、ガーデニングでも人気です。

寒露の装い

教科書的には10月から袷の着物になりますが、プライベートで楽しむなら単衣でもOK!を推奨しています!!

地球温暖化によって毎年暑くなっていますし、すべてを教科書通りにする必要はありません。何か工夫をするとしたら、帯締めなどの小物をこっくりとした秋色にすると全体が引き締まって見えます。

着物の色が淡い場合、イエローベースの方は濃い茶色系をうまく取り入れて欲しいですし、ブルーベースの人は紺色をうまく使って少しだけ重みをもたせると良いですね。

実りの時期なので、生き物の柄も多くあります。紅葉と共に鹿が描かれたもの、稲と共に描かれたなど季節感を楽しめます。

寒露の風習:十三夜

十三夜

9月の仲秋の名月で収穫祈願をし、10月の十三夜(満月の2日前)では、無事今年も収穫出来たことを感謝します。「片見月は良くない」といい、昔から十五夜を見たら必ず十三夜も見ると言われています。

2022年の十三夜は10月8日(土)になります。2022年の9月は月がとても綺麗に見えました。ですが、9月は長雨の時期と重なることもあり、10月の方が綺麗に見える場合も多いのです。

さて、

「片見月はよくない」という考え方の根底には日本人の考え方が反映されています。

重要な物事の前に祈願をし、事の後には必ず報告と感謝を届けるという物事の進め方が見て取れます。

神社参拝も同じことで、祈願をしたらお礼参りに行ったりしますよね。また、特別な日でなくても日頃から地域を守ってくださっている氏神様には月に1回でも2回でもお参りに行き、前回から今回までの報告と感謝を述べ、決意を表明すると良いですよ。

9月の十五夜を芋名月、10月の十三夜を栗名月(豆名月)と言い、その時に収穫される作物で食事や供え物をこしらえ、お供えし、皆で食すというのが昔からの習わしです。

ユキ
お団子の数ですが、十五夜は15個、十三夜は13個と言われていますよ。

寒露のお祭り:新宮熊野速玉大社例大祭

熊野三山のひとつである新宮熊野速玉大社の例祭で毎年10月15~16日に行われます。

15日:神馬渡御(とぎょ)式…速玉神が神馬に乗って御旅所などをめぐります。

16日:神輿渡御、御船祭(みふねまつり)…神輿にご神霊をうつし、渡御したのち船に乗り熊野川を遡る儀式。お伴の早舟9隻が御船島を3周する早舟競争が行われます。神輿渡御は各地がありますが、島までの渡御というのは、水の動きを神格化した速玉大社ならではと言えるのではないでしょうか。

ご祭神

主祭神として、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)をお祀りしています。

熊野速玉大社HP

次回の二十四節気は、霜降【そうこう】10月23日~です。

本日も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました(*^^*)

写真:PHOTOACより

参考サイト:着物の柄

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