オトナの気軽にdaily”和風”レッスンVol.66【井戸】
日本のこと、季節のこと、行事のこと、名字のこと、家紋のこと、和服のことなどを発信しています
七夕と関連する行事がありました!
現在のように、短冊に願いを書いて…という感じではなく、井戸の掃除に、裁縫上達のお供えなど、
現在とはまるで違う夏の過ごし方をしていたのですね!
しかも、ハッシュタグや住友グループマークとも関係があるとは!
すごいことになっていますね!
3分でグッと理解が深まる”和”の情報を発信
オトナならぜひ知っておいて欲しいこと。 教養、常識、マナー、伝統、
子供にみせていきたい姿を 日々わかりやすく紹介していきます(*^^*)
発行者:onomik オトナの気軽に和服レッスン主宰 かつた ゆき
――――――――――――――――――――――
7月6日【井戸】
★7月7日は【井戸替え】??地域の皆で守った江戸の井戸
★井戸から出来た模様、【井筒】【井桁】【ハッシュタグ】
★福井県の県名の由来となった福の井??
――――――――――――――――――――――
Youtube動画で確認する▼クリックで再生します
注)音声アリ
日刊で配信を受け取りたい方は、以下からチャンネル登録後、ベルマークのタップをお願いします!
文章で読む方は以下から読み進めてください▼
———————-
7月7日は【井戸替え】??地域の皆で守った江戸の井戸
生活に必要な恵みの水。現在では各家庭の蛇口をひねれば
水が出てきますが、江戸時代には、共同の井戸を皆で使用していました。
当時、既に上水道としての水道網が完成しており、
その技術は世界的にみても江戸とロンドンだけだったそう!
飲料水としての水なので、洗い物や水浴びをする人が
出ないように、【水番人】までいたんだとか。
また、年に一度、井戸を皆で掃除する【井戸替え】、【井戸浚(さら)え】
という夏の行事があり、それが旧暦の7月7日!
井戸の水を汲み出し、中に人が入って側壁を掃除したり、
底に溜まったゴミなどをさらったそうです。
このとき、井戸に落としてしまった櫛(くし)やかんざしが
出てくることがあった為、女性たちはこの、井戸替えを
楽しみにしていたんですって(*^^*)
古事記に登場する【弥都波能売神(みつはのめのかみ)】
と習合しているところが多いようです。
この神様は、イザナミが黄泉の国に行く直前に生まれ、(尿から生まれた神様)
水神、農耕の神という一面を持っています。
みつはと言えば、【君の名は】の主人公。
繋がりを感じながら、再び映画を見てみると
新たな発見があるかもしれませんね…
井戸から出来た模様、【井筒】【井桁】【ハッシュタグ】
井戸から生まれた模様を紹介しますね!
井戸を上から見た時の形を模様としたもので、
正方形のものが【井筒】、長方形やひし形が【井桁(いげた)】です。
・福岡県北九州市にある【井筒屋】というデパートのマークは井筒。
・住友グループのマークは【井桁】で、グループ毎に色違い。
・着物の絣模様としても井桁柄はよく使われます。
番号記号としても、この井桁=#が使われ、
実は、【ハッシュタグ】も、正式には
シャープではなく、井桁なのですよ!!
デジタルが主流の現在でも【井桁】は
大活躍の模様ですね(*^^*)
福井県の県名の由来となった井戸、福の井??
続いて、県名の由来になった…
かもしれない井戸のお話を!
現在の福井県にあったとされる、柴田家の
【北ノ庄城】には、築城当時から
【福井(ふくのい)】という井戸がありました。
北ノ庄の「北」という字が敗北の北を連想させることから、後に
北ノ庄→福居→福井と改められたことと、
場内にあった【福の井】を結び付けて、
この井戸が県名の発祥という話が生まれたようですね!
福の井は2017年に新しく整備されたようですよ!柴田勝家、お市の方に興味が
ある方は、北ノ庄城址と共に訪れてみてはいかがでしょう??
(現在はお城のカタチはなく、石垣などが見られます。
本丸跡には、福井県庁、県警察、公園として整備されているそうです)
参照記事
福井市HP:(北ノ庄城/福井城について):
https://www.city.fukui.lg.jp/kankou/kankou/sisetu/kitanosyou.html
福井県HP(福の井について):
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/sokou/kennto/fukunoi.html
それでは、本日のレッスンはここまで。
最後までご視聴いただき、誠にありがとうございました(*^^*)
写真・イラスト:photoAC・イラストAC・福井県HPより
コメント