【和婚Q&A】和装の結婚式に、花嫁さんのブーケって必要ですか??
~年間200日の和服生活の【きもの講師兼介添え】がお答えします!~
【和婚】をテーマに記事を更新しています。
今日はこれから【和婚】を考えている花嫁さん向けに、
「和装の結婚式に、ブーケって必要なの??」
について綴ります。
・和装ブーケが自分にとって必要かどうかがわかる
・ブーケを持つシーンがわかる
以上の効果が期待できます!
プロポーズにおけるブーケ伝説
披露宴中の演出としても行われる【ブーケセレモニー】
昔のヨーロッパでの伝説をモチーフとしたものです。
野花を摘んで束にしたものを、
新郎が新婦へと
結婚の申し込み=プロポーズとして贈り、
「YES」の意味で、新婦が新郎の胸元へ
ブーケの中から花を一輪、贈り返したというお話・・・
ゼクシィ花嫁カフェのコラムにも
綴られていますね(*^^*)
https://zexy.net/article/app000100313/
その更に元となった神々の話について触れている記事はこちら
https://ameblo.jp/iceflowerbouquet/entry-12183376714.html
ですが、神前式にはブーケは必要なんでしょうか…?
神前式にブーケは必要なの?
普通に考えると分かることですが、
ただ、結婚準備情報誌や、友人の挙式などで
「和装姿に和装ブーケを持っているのを見たことがある!」
方もいらっしゃると思います。
扇子や毬ブーケなど、とてもとても可愛らしいですよね(*^^*)
というお気持ち、よくわかります。
では、和装ブーケはどんな時に活躍するでしょう…?
結婚式当日をイメージしながらみていきましょう!
挙式中にはブーケは持ちません!
まず、知っておいてもらいたいのは、
「式中にはブーケを持たない」
ということ!
というと、ブーケを持つ必要がないからです。
式中、新郎新婦は
・三々九度
・誓詞奏上
・玉串奉奠
などの儀式を行い、どのシーンでも両手を使いますね。
ブーケを持つために空いている手はありませんし、
目の前の台には、
・三々九度の盃を乗せた三方(さんぽう)
・新郎の扇子
・誓詞(せいし)
を置いたりしますので、
ブーケを置く場所もありません。
西洋由来のもので、元々の日本にはないものです。
ですから、式中には必要ありません。
あと、もう一つお伝えしておきたいのが、
当日の花嫁さんの式服
・白無垢
・色打掛
・黒引き
は、キホン衣装が床まで届く長さに着付けます。
そして、裾はずっと引きずって歩いている訳ではなく、
神殿に入る参進の時にも(屋外だったら特に)
美容室から出て、披露宴会場に行く時にも
披露宴会場に入場する時にも、
キホン、歩く時には持ちます。
そして、思った以上に重いです。
着物の裾を自分で持つために、右手を使います。
それを空いている左手でそっと支えてあげると
数倍楽になります。
そこに、ブーケまで加わると、
出来る人は「絵になる」のですが、
ちょっと不器用な方だと、
手元が気になってしまって仕方がありません・・・。
和装ブーケは、それはそれは可愛いのですが、
・式中には使用しない
・和装での移動に右手で着物を持ち、更にブーケを持つのは結構重い
という事実だけ、覚えておいてください。
(和装ブーケを否定している訳ではありません!)
では、あなたが今まで目にした和装ブーケは、
どのようなシーンで使われていたのでしょうか??
和装ブーケを持つシーン
あなたが今までに見てきた
和装ブーケを持つ花嫁のシーンは、
・スタジオでの記念撮影
・披露宴の入場時
・前撮りの、神殿内や庭園で
・人力車などの移動中
・挙式に入る前の庭園などでのスナップ
・挙式会場のプロモーション広告
だったりします。
「式中は持てないけど、和装ブーケで写真を残したい!」
方は、以上のようなシーンで撮影となります。
和装ブーケを持つメリットは
・人目を引く(新婦友人は興味津々!)
・写真映えする(記録に残せる)
・アイテムとして後に残せる(アフターブーケとして)
が挙げられます(*^^*)
和装ブーケも色々なカタチがありますが、
主だった、
・毬ブーケ
・扇子ブーケ
の2点の特徴を説明しますね。
どちらが良い悪いはありません。
ご自身が使いやすいもの、
目的に合ったものを選んでくださいね(*^^*)
毬ブーケの特徴
・カタチ自体が丸くて可愛らしい。
・使用される花材も、ピンポンマムのような
丸い形がメインで可愛らしい
・紐が付いているので、手にかけられる。
・どこかに置く場合は少しだけ気を付ける
・右手に着物を持って、左手に毬ブーケを持つときは
紐で左手に引っ掛ければ良い
扇子ブーケの特徴
・小振りなので、持ち運びはしやすい
・花材は蘭などの一輪が大きなもの向き
・どこかに置く場合に置きやすい
・右手に着物を持って、左手に扇子ブーケを持つのはまぁまぁ大変。
(披露宴会場に入場など、少しの場合なので頑張る!)
和装ブーケが無い場合、全体的に寂しくなりませんか?
帯の上に
・懐剣(かいけん)
・筥迫(はこせこ)
・扇子(せんす)
をセットします。これは、花嫁衣裳として、
・白無垢
・色打掛
・黒引き
どの場合にも当てはまります。必ずあります。
スナップ撮影ではなく、
スタジオで撮影する時の
・集合写真
・二人の式服写真
の場合には、恐らく花嫁小物3点セットの中から、
扇子を抜き出して、手元に持つよう指示されるのではないかな?
と思います。(だいたいスタジオの人がやってくれる場合が多いと思います。)
なので、和装ブーケがなくても、
スタジオ写真の手元は
花嫁小物の扇子があるので、寂しくはなりません。
では、和装ブーケがある場合どうするかというと、
スタジオ撮影では、
・式服なので、ブーケは持たずに扇子を持つ
・記念に残るので、扇子は胸元におさめたまま、
和装ブーケを持つ
・どちらも捨てきれない場合は、集合写真と
式服の新郎新婦の写真とで、どちらかを扇子
どちらかを和装ブーケを持つetc…
これは、個人のお好みで決められるので、
「絶対にこうしたい!」と思うところがあれば、
自分からスタッフへ言ってみるようにしてください。
ブーケを持つときの注意点
和装ブーケを持つときの注意点をお伝えします。
前半部分にも書きましたが、
先ずは、着物自体がけっこう重たいということ。
その上で、移動中は右手が塞がっていて、
左手に生花だと更に重い
ということを認識しておいてください。
あとは、披露宴中のことですが、
披露宴に入場する時には和装ブーケを持って入場すると思います。
ただ、退場するときに持てない場合もあります。
「お色直しの退場は○○さんと一緒に」と、
退場時のお手引きを誰かにお願いした場合などは、
自分の右手で着物を持ち、
左手はお手引きしてもらう人に預けるので
ブーケを持てない場合があります。
(無理やり持っても良いですが…)
その時には、お手引きをしてもらう人の
反対の手に持ってもらうのも良いかな?
と個人的に思います。
当日の右手左手がどうなっているかまで
想像する人は少ないと思いますが、
もし、和装ブーケを持ちたいと思うなら、
一通り、考えてみるのも
がなくなりますので、頑張ってください。
想像するのが面倒臭い人は、
無しで良いんじゃないかな?と思います。
まとめ
「和装ブーケを持ちたいな」と思った時に、
・式中には使わないこと
・どのシーンで持ちたいのか?
これを、頭の隅に置いておいてください。
当日は、ブーケ以外のことで
絶対に想定外のことや、
その時になって初めて気が付くことも大いにありますので(笑)
以上、和装ブーケについてまとめました。
・和装ブーケが必要かどうかが分かる
・和装ブーケが自分にとって必要かどうかがわかる
・ブーケを持つシーンがわかる
解決できたでしょうか?
これから結婚式を迎える方も、これから結婚式に出席する方も
皆が幸せな結婚式となると良いですね(*^^*)
それでは、長くなりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
「日本人で本当に良かった!」と心から感じる時間が増えることを応援してます!
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