オトナの気軽にdaily”和風”レッスンVol.69【イザナキとイザナミの国産み】
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発行者:onomik オトナの気軽に和服レッスン主宰 かつた ゆき
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7月9日【イザナキとイザナミの国産み】
★初めての夫婦神誕生!柱を回る初の結婚の儀式も!
★結婚の儀式のやり直しから国産み、神産み
★イザナキとイザナミの結婚生活の終わり…
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初めての夫婦神誕生!柱を回る初の結婚の儀式も!
初代の頃の神様は、おひとりで成った独神(ひとりがみ)でしたが、
伊邪那岐命(イザナキノミコト:以下イザナキ)
伊邪那美命(イザナミノミコト:以下イザナミ)は、
はじめての夫婦神として誕生しました。
先にお生まれになった神様より、ふたりは【国造り】を任され、
天沼矛(アメノヌボコ)という矛で、
どろどろの地の世界をかき回すと、
【オノゴロ島】
という島が誕生します。
その後地へ降り立ち、
立派な神殿を立て、結婚の儀式を行いました。
現在、結婚の儀式には
・三々九度
・誓いの言葉
・指輪交換
などがありますが、初の結婚の儀式はとても簡素なものでした。
神殿の太い柱を
イザナキが左から、イザナミが右から回り、
出会い頭に、
「まぁ、なんと素敵な方」(イザナミ)
「 あぁ!なんと素敵な乙女」(イザナギ)
と声を掛け合いました。
この言葉で、ふたりの結婚は成立しました。
結婚の儀式のやり直しから国産み、神産み
結婚をしたふたりは、その後まぐわいを行い、
初めての神を産みます。
その神様は、蛭(ひる)のようなカタチをした
【ヒルコ】でした。
ヒルコは完全なカタチではない為、船に乗せ、海へ流しました。
しかし、次の神様も完全なカタチでは生まれませんでした。
これには理由があると、ふたりは高天原に相談へ行きます。
高天原で待っていた神々は、結婚の儀式で
男性のほうから先に声をかけなければいけなかったことを伝え、
心当たりがあったイザナキとイザナミは地上の神殿へ戻り、
結婚の儀式をもう一度やり直しました。
その後は、淡路島をはじめとし、日本の島々を産み、
神を産み、力を合わせて【国造り】を進めます。
足が悪いことと結びつけられ、七福神の【蛭子】=えびす様と同一視されていたりします。
イザナキとイザナミの結婚生活の終わり…
二人の力で様々な神様が誕生していきますが、
火の神(迦具土神カグツチ)を産んだとき、
イザナミは陰部に火傷を負います。
その後も数柱の神様をお産みになりますが、
最終的には火傷が原因となり、
イザナミは亡くなってしまうのです。
たった一柱の神の為に、妻を亡くしたイザナキは
怒り狂い、カグツチを斬り殺してしまいます。
イザナミが葬られたとされる場所は
実際に訪れることが出来るので、少しご紹介しますね。
イザナミとカグツチが眠る花の窟~花窟神社~
現在は、三重県熊野市の花窟神社にイザナミは葬られているとされています。
https://hananoiwaya.com/hananoiwaya/iwaya_index.html
(世界遺産花の窟HPより)
こちらの神社は日本書紀に記されている日本最古の神社といわれているそうで、
上記の注連縄は、地上から高さ45メートルの位置に
人の手で毎年張り替えられているそうです。
こちらの神社には神殿がなく、
一帯の巨岩をご神体としています。
上記の写真は2019年10月に訪れたときのものですが、
神社自体はひっそりとしており、
静かに眠られているのかなと思いました。
写真をよーく見て頂くと、
この日は空に月が出ており、非常に神秘的な
景色に感じられました。
また、イザナミが産んだ火の神、カグツチも
同じ場所に祀られています。
なんとも言えない気持ちになってしまうお話ですが、
もっとすごい話の続きがあります、
それはまた次の機会に…。
それでは、本日のレッスンはここまで。
最後までご覧いただき、
誠にありがとうございました(*^^*)
イラスト:イラストACより
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