このところ、日が暮れるのが早くなり、夜の時間が長く感じられますね。
そうですね!私、この秋は読書の秋にしようと思って、毎晩寝る前に読書の時間を必ずとっているんです
そういえば、ちょうど10月の終わりから11月のはじめにかけて読書週間だったわね、なでしこちゃんぴったりじゃない(^_-)-☆
わぁ、そうなんですね!なんだかとっても嬉しいです。他にもこの時期ならではのことってありますか?
10月23日~11月6日までは、二十四節気でいう秋の6番目、最後の節気、霜降(そうこう)です。何事にも取り組みやすい時期ですが、実は秋土用というのがあり、霜降の時期は全て土用期間なんです。あまり気にしすぎると動けなくなってしまいますので、注意すべきポイントと、おススメのラッキーフードについて少しお話しましょう。
二十四節気とは・・・?
二十四節気とは、一般的に用いられる四季、春夏秋冬をさらに細かく、
それぞれ6つの季節に分けたもので、太陽の動きを元に定めたものです。
365÷24=15.20… おおよそ15日毎の季節を表した言い方で、月に2回ずつあります。
平安時代に広まり、日本古来のものと思われていますが、
実は発祥元は中国となります。
農業の目安として取り入れられたものですが、
二十四節気を意識しながら生活すると、
旬のもの、季節を実感でき、暮らしが、心が豊かになっていきます。
春 | 1.立春 | 2.雨水 | 3.啓蟄 | 4.春分 | 5.清明 | 6.穀雨 |
夏 | 7.立夏 | 8.小満 | 9.芒種 | 10.夏至 | 11.小暑 | 12.大暑 |
秋 | 13.立秋 | 14.処暑 | 15.白露 | 16.秋分 | 17.寒露 | 18.霜降 |
冬 | 19.立冬 | 20.小雪 | 21.大雪 | 22.冬至 | 23.小寒 | 24.大寒 |
秋の最後の節気、【霜降】は、朝晩の冷え込みが深まり霜が降り始める頃
霜降は秋の最後の節気です。次節気は立冬となり、暦の上では冬となります。
さて、夏の土用は有名ですが、各季節の直前の約18日間、年に4回土用があることをご存じでしょうか?
もともと土用の考え方は五行から来ています。それぞれの季節の循環を促すために五行(木火土金水)のバランスをとることを大切にしている考え方です。日常生活においても、各季節ごとに食すと良いもの、取り入れると良い色というのがありますのでご紹介しますね。
秋土用に食べたら良いもの・気を付けたい事柄
夏の土用は【丑の日にうなぎ】というのがあるように、秋土用にも取り入れると良いものがあります。
そもそも土用とは季節と季節の境目で、「〇〇を食べたら良い」というのは、季節の移り変わりを促すものであったり、その時期に補った方が良いものだったりします。
秋は辰の日に【た】が付く食べ物、色は青いものを取り入れるのが良いとされています。
具体的に【た】が付く食べ物は何でしょう?
・玉ねぎ、たくあん、たこ、たらこ、たまご等…
青い色はどのように取り入れたら良いかというと、青魚のサンマや鯖、魚が苦手な人は緑色の野菜でも大丈夫です(^_-)-☆
2022年、秋土用の辰の日は、10月30日(日)です。
土用に土いじりはNG?土用中でもOKな日は?
土用期間は土の中に神様がいらっしゃると考えられ、基本的に土いじりは良くないとされています。土いじりといっても昔は建築や井戸にまつわる作業というのが一般的だったと思います。
しかし…土用期間というのは各季節に約18日間ありますよね。様々なタイミングでどうしてもこの期間に家の基礎を作ることが重なることもありますよね。そんな場合は間日(まび)を活用しましょう。
今回は未・酉・亥の日が間日となります。
2022年の秋土用は10月20日~11月6日まで。今回の間日は
- 10月21・23・25日
- 11月2・4・6日
の6日間です。
霜降の草花
菊
日本の国花でもある菊は皇室の紋章にもなっています。東京の湯島天満宮では毎年11月に菊祭りが開催されます。令和4年は11月1日~22日に開催されるようですよ!AM6:00~日没まで開催されるそうですので、是非お出かけされてみてはいかがでしょうか?
令和4年は「鎌倉殿の13人」から3体菊人形が出るそうで、他にも何株もの菊を一輪の菊に見立てた千輪咲などが見られます。
紅葉(もみじ)
花言葉は「大切な思い出」「美しい変化」。霜が降りる頃に葉が黄色からオレンジ、赤へと変化していく様子からつけられたそうです。一般的に紅葉と呼ばれているものは、植物の種類としては楓。紅葉を見に行くことを【紅葉狩り】と言いますが、一般の人々が紅葉を楽しむようになったのは、江戸時代中期頃からだったよう。
広島のもみじ饅頭は、もみじをかたどった和菓子ですが、初代総理大臣の伊藤博文が宮島を訪れた際、可愛らしい娘さんの手を見て、「紅葉の形をした菓子を焼いて食べたらおいしかろう」と言ったことがはじまりというお話は有名です。
紅葉が美しい場所
霜降の装い
寒さも厳しくなってきて羽織ものが必要となってくる時期。羽織ものがない方は、大判のストールで代用できますが、冬はコートが必要になります。今から準備しておきましょう。
カジュアルオンリーで着物コートまで購入する予定がない方は、羽織とストールやマフラーを組み合わせ、ベレー帽などで防寒対策するのも良いですね(^^)
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この時期に着たい柄
10月31日はハロウィンなので、コウモリや蜘蛛の巣柄など良いですね(^^)また、1年に数週間しかない着用できる時期がないので、帯留めや根付で季節ものを取り入れるのが賢い方法です。
イベント好きな方は、季節のアイテムを取り入れることも楽しみのひとつだと思いますので、いろいろと試してみてくださいね!
霜降のお祭り:伊賀上野天神祭
伊賀市上野東町に鎮座する、菅原道真公を主祭神とする神社の秋祭りです。
令和4年は10月21日(金)~23(日)で行われるようです。
このお祭りでは、二基の神輿と共に、鬼行列と楼車(だんじり)が見所のようです。わたしは見たことがないですが、鬼行列は是非見てみたいと思います。
だって…こんなにたくさんの鬼に会えるお祭りなんて他にないと思うからです。古くは桃山時代の能面を着用しているそうで、そんなに昔のものが今でも祭りとして引き継がれ、活用されているところに驚きを隠せません!
まとめ
いかがでしたか?お出かけにピッタリの季節ですが、実は、土用期間中は感染症が流行る時期でもあります。
旅行には心地の良い季節ですが、個々人での配慮をしながら楽しみたいですね。
10月というとハロウィンで盛り上がりますが、日本にもとっても素晴らしいお祭りがあることを知り、秋土用の間は少しだけ注意した方が良いことを意識していただけたら幸いです。
次回の二十四節気は、立冬【りっとう】11月7日~21日です。いよいよ次節気から暦の上では冬に入ります。
本日も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました(^^)
画像、イラスト:PHOTOAC イラストACより
参考サイト:湯島天神公式サイト
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