日本人に忘れ去られてしまった【七夕】の本当の意味とは??~Vol.65/七夕の節句~

オトナの気軽にdaily”和風”レッスンVol.65【七夕の節句】

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オトナ和服のユキ 年間200日和服生活 和服生活を通じて積み重ねた知識、日本のこと、季節のこと、行事のこと、名字のこと、家紋のこと、和服のことなどを発信しています
ユキ
7月7日は七夕ですね!色々なところで笹竹に短冊がかかっているのをみられますね。
なでしこ
最近はお天気が悪いですが、今年は織姫と彦星は会えるでしょうか…?
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3分でグッと理解が深まる”和”の情報を発信

オトナならぜひ知っておいて欲しいこと。 教養、常識、マナー、伝統、
子供にみせていきたい姿を 日々わかりやすく紹介していきます(*^^*)

発行者:onomik  オトナの気軽に和服レッスン主宰 かつた ゆき

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7月5日【七夕(しちせき)の節句】

★七夕(しちせき)の節句とは??
★短冊に願いごとを書くのは日本だけ…?
★七夕ってお盆の行事だったの??
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Youtube動画で確認する▼クリックで再生します
注)音声アリ

 

 

文章で読む方は以下から読み進めてください▼

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七夕(しちせき)の節句とは??

七月七日は七夕ですね!この日は、七夕(しちせき)の節句という

五節句のうちのひとつです。

桃の節句、端午の節句に比べると、現代の人にはちょっと
馴染みがないですが

 

天帝によって分かたれた織姫(ベガ)彦星(アルタイル)
年に一度会えるというお話の設定は変わりません。

織姫はその名の通り、織物がとても上手な女性でしたので、
女たちは七夕の日に裁縫道具を庭にお供えし、
裁縫上達を願う風習がありました。

 

これを乞巧奠(きこうでん)】といい、中国から日本へ伝わったものです。

また、七夕に素麺を食べるのは、裁縫上達をい、糸に似た素麺も
共にお供えしたことから始まるそうですよ!

 

短冊に願いごとを書くのは日本だけ

平安時代にはサトイモの葉にたまった水を墨ですり、
梶の葉に和歌を綴ったことから現在では、短冊に願い事を書く

とい風習につながっていま(日本だけみたいです)

笹はすくすく育ち、天に届きそうな勢いであること、
中に空洞があり、神秘的なこと、などから
神様の依り代とも考えられました。

七夕まつりで有名な仙台では、
七夕の笹のついた竹は、その小枝を落とし、
物干竿に利用されたそうです。

小枝は飾りがついたまま、7日または8日に
川に流して水を浴び、洗い物をしたようですね。


この日を七日盆とも言い、(みそぎ)】をして
盆祭りに入る準備をする日でした。

地域によっては、
「七夕に髪を洗う」という習慣がありますが、
これも禊の一種から派生したものだと思われます。

 

七夕ってお盆の行事だったの??

明治から新暦になり、
七夕とお盆は別々の行事と
なってしまいましたが、

仙台の例にもあるように、
実は、七夕はお盆という期間の中の一つの行事でした。

 

夏越の祓お盆(七夕)/笹が依り代/盆踊り

年越しの祓お正月/門松が依り代/どんど焼き

 

この流れ似ていません??
笹は門松と同じ依り代
盆踊りは帰ってきたご先祖様を送り出す儀式という

今では忘れ去られている一面ですが、
日本人として知っておきたい事実ですね。

亡くなった方を星になぞらえることを考えると
七夕に星に願いを・・・というのも頷けます。

 

それでは、本日のレッスンはここまで。最後まで
ご視聴いただき、誠にありがとうございました(*^^*)

 

写真・イラスト:photoAC・イラストACより

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