イザナギとイザナミの別れ(黄泉比良坂)、そして新たなステージへ

オトナの気軽にdaily”和風”レッスンVol.70【イザナキとイザナミ/黄泉比良坂】

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オトナ和服のユキ 年間200日和服生活 和服生活を通じて積み重ねた知識、
日本のこと、季節のこと、行事のこと、名字のこと、家紋のこと、和服のことなどを発信しています
ユキ
今日は、国産み、神産みを行ったイザナキとイザナミの別れから、次のステージへのお話を進めます。
なでしこ
ふたりで力を合わせて築き上げた世界はこれからどうなっていくのでしょうか??
目次

3分でグッと理解が深まる”和”の情報を発信

オトナならぜひ知っておいて欲しいこと。 教養、常識、マナー、伝統、
子供にみせていきたい姿を 日々わかりやすく紹介していきます(*^^*)

発行者:onomik  オトナの気軽に和服レッスン主宰 かつた ゆき

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7月10日【イザナキとイザナミ/黄泉比良坂】

★黄泉の国へ行ってしまったイザナミを忘れられないイザナキ
★思わぬ再開、そして決別…。
★イザナキとイザナミの結婚生活の終わり…

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黄泉の国へ行ってしまったイザナミを忘れられないイザナキ

【前回までのあらすじ】

~イザナキとイザナミは、初めての夫婦神として誕生し、沢山の島と神様をお産みになりました。ところが、火の神をお産みになったときイザナミは火傷を負ってしまい、後に亡くなってしまいます~

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しばらく途方に暮れていたイザナキですが、
イザナミのいる黄泉の国まで会いに行く事を決意します。

薄暗い黄泉の国(よみのくに)まで辿り着きますが、
入り口は岩の扉で閉ざされていました。

(写真はイメージです)

イザナキは扉の外からイザナミに話しかけました。

「一緒に元の場所へ帰ろう」と…。

しかし、イザナミからの返事はこうでした。

「既に共食(きょうしょく:黄泉の国の食べ物を食べて黄泉のものとなること)を
済ませてしまったので、もう戻ることはできません。」

 

それでも諦めきれないでいると、イザナミはこう言います。
「黄泉の国の神に許可をとってくるので、私が戻るまで待っていてください。」

けれど、なかなか戻ってくる気配のないイザナミを待ちきれず、
イザナキは、岩の扉をこじ開けて中に入ります。

思わぬ再開、そして決別…。

薄暗い闇を奥へと進んでいくと、バッタリとなにかに
行き当たりますが、それは、体のあちらこちらから、
うじが湧き、自分が知っているイザナミとはかけ離れた姿の
イザナミだったのです。

「こんな姿見て欲しくなかった、殺してやる!」

と、イザナミは怒り狂い、イザナキを追います。

イザナキは、身につけていた髪飾りや櫛を使って
イザナミが放つ雷神や黄泉の軍勢をかわしながら必死で外を目指します。

このとき、近くに生えていた木の実を雷神へぶつけ、
それが桃の実だったと言われています。

桃には【意富加牟豆美命(オオカムヅミノカミ)】をいう名が与えられました。

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ようやく地上への出口である黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)まで辿り着いたところ、
イザナミ本人が追ってきました。

そこで、千人がかりでないと持ち上げられないような巨大な岩で
イザナミの行く手をふさぎます。

もう、追いつくことはかなわないと思ったイザナミは、

あなたの国の人を毎日千人殺してやる!」と呪いました。

 

イザナキは、「それなら毎日千五百人を産ませよう」と言い、二人は別れます。

こうして、毎日千人の人が死に、千五百人が産まれる・・・
つまり、人間の生死の起源がはじまりました。

その後、黄泉比良坂から逃げ切ったイザナキは、地上へ出て、禊を行います。

服を脱ぐ度、身体を洗うたびに、新しい神々が次々と誕生し、
日本の総氏神である天照大御神もこのとき、誕生するのです。

 

このときイザナキが行った禊(みそぎ)こそ、
現在の禊の起源とされているのです。

禊で誕生した神様についてはまた、別の機会に…。

それでは、本日のレッスンはここまで。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました(*^^*)

 

 

イラスト、写真:イラストAC、PHOTOACより

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