夏も近づく八十八夜って何月何日・・・?
3分でグッと理解が深まる”和”の情報を発信
オトナならぜひ知っておいて欲しいこと。 教養、常識、マナー、伝統、
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発行者:onomik オトナの気軽に和服レッスン主宰 かつた ゆき
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本日の内容
5月2日は八十八夜
★茶摘み装束に隠された茜の秘密
★新茶で1年災いなし??
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八十八夜は立春から88日目のことだった
八十八夜とは、日本で立春から数えて八十八日目のこと。季節点、雑節です。ここで言う”夜”とは、文字通り夜ではなく、日を表しています。
なぜ、立春から数えて88日なのかというと、立春の月の形を覚えておけば、
29.5×3=88.5
3回目の同じ月の形の日が八十八夜となり、分かりやすかったのでしょうね!
立春とは2月4日ですから、88日後は5月の頭となります。
2019年は5月2日、
2020年、2021年は5月1日です。
こんなところにも月が出てくるのはビックリですが、それほどに月の満ち欠けというのは、日本人にとって身近で当たり前の指標だったのですね。
現代では、電気で夜もすっかり明るくなってしまい、月を眺めることも少なくなりましたが、自然のリズムで生活するには欠かせないものですね!
八十八夜に出てくる茜襷(あかねたすき)がすごかった!
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
「あれに見えるは
茶摘みじゃないか
茜襷に菅の笠」
日和つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌う
「摘めよ摘め摘め
摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ」
上記は八十八夜の歌詞です。茶摘みの歌ですね。作者、作曲者は不明。
さて、この歌詞に出てくる茜襷(あかねたすき)の茜は、古くから根の部分を赤色の染料として使ってきました。赤根=あかね=茜が語源で茜色の空というのもここからきています。
茜は人類最古の染料の1つともされており、茜の根は漢方の生薬としても利用され、生薬名は「茜草根(せんそうこん)」で、利尿や止血、黄疸や月経不順の解消に効果があるそうです。
この、茜の持つ止血効果から、指先に怪我をしやすい茶摘みという作業に際して、襷の茜成分を擦り込みながら作業を継続するという先人の知恵がこの装束にあるという説もあります。先人の知恵って素晴らしいですね!
まとめ
このころに摘むお茶を一番茶(初摘み茶)といい、高値がつきます。「新茶」と表記されているものは、一番茶(初摘み茶)のことです。
一番茶には、旨味成分テアニンも多く含まれていているのと、八十八は、末広がりの「八」が二つあることから、縁起が良いとされ、初摘みの新茶を飲むと一年を災いなく過ごせるそうですよ。ちょっと奮発して、一番茶をゆっくり味わってみるのも良いですね。立春から3回目の月を夜に見てみるのもお勧めです!
それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました(*^^*)
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