映画【人間失格】太宰治と3人の女たち~【和】の観点からの見どころ!
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今日は、とある映画を見てきました!
(引用▲AsmikAceさんのチャンネル YouTube)
【人間失格】太宰治と3人の女たち
(公式サイト http://ningenshikkaku-movie.com/)
2019年9月13日に公開されたばかりで、
タイトルにある3人の女は、
・宮沢りえ…妻役
・沢尻エリカ…愛人
・二階堂ふみ…最後の女
というキャストが演じており、
サイコーに豪華でした。
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感想と見どころを綴りたいと思います。
太宰治さんは、明治42年に青森県で生まれ、
昭和23年に亡くなっています。
明治~大正~昭和の3つの時代を生きた人なんですね。
服装も、和と洋の両方が登場します。
蜷川実花さんが監督ですので、
色彩も豊かで、それぞれの場所にも(3人の女の家)
テーマカラーがあるようで
非常に美しかったし、効果的でした!
【和】の観点1)自宅に帰った太宰は和服に着替える
今のわたしたちの感覚と全く反対ですね。
自宅に帰った太宰は、洋服から和服に着替えるのです。
もともと、日本人は和服の方を先に着ていたので、
和服に慣れている人はそちらの方が楽なんですね
また、当たり前ですが、就寝時も和服です。
浴衣ですね(*^^*)
妻役の宮沢りえさんの就寝時の浴衣姿もありますが、
これ、本当にオススメの着方です!
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また、太宰の和服姿は、アンサンブルがほとんど。
(アンサンブル=着物+羽織が同一生地のもの)
袴は付けていません。
1度だけ、会合に出席するのに紋付き袴姿ですが、
正装ではない、武士の姿でもない
日常に着用する男性の和服と言う点にも
注目していただきたいところです。
【和】の観点2)妻役の宮沢りえさんの和服での家事育児
和服と洋服が混在していた頃、
ずっと和服の人もいれば、ずっと洋服の人、
両方を着る人も登場します。
こちらの映画では、妻役の宮沢りえさんは、
ずっと和服で登場しました。
和服を着たまま、3人の子育てをしている様子は、
現代人にも見て欲しいところ!
背中に赤ん坊をおぶった時の羽織の着方や
立ったり座ったりなどの動作も見ていただきたいです!
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【お太鼓結び】でしたね。これは、わたしにもわかりました!
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【和】の観点3)太宰の履物に注目
後から調べて分かったのですが、太宰治は当時では大柄な方だったようで、
体と同じく、足のサイズも大きかったよう。
映画の中では、和服と洋服を両方着用しており、
和服の際には下駄を履いています。
この、下駄での歩き方に注目してもらいたいんです!
当時は二枚歯が主流だったでしょう。
雪積る中、足跡はカタカナの二が連なります。
また、二枚歯の下駄で歩く時には
前に体重をかけて歩くのも
実際に映像の中に見てとれるので、
そこも、注目して欲しい点です!
(最近は二枚歯の下駄が少ないので)
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【和】の観点4)赤と白のコントラスト
監督の蜷川実花さんは写真家でもあるので、
映像が本当に綺麗で、色彩が豊かです。
中でも、季節の花が至る所に散りばめられており、
真っ赤な彼岸花や、一面真っ白の雪のシーンに
とても引き込まれました!
色についての由来は以前まとめたものがありますが
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あかし・しろし
あおし・くらし
を意識して観て頂くと、より奥深さが増すと思います!
【和】の観点5)洗濯物を干すシーン
とてもマニアックかもしれませんが、洗濯ものを干すシーンが
何度か登場します。物干し竿の素材、干しているものにも
是非注目していただきたいです!
というのも、手拭を干すシーンがあるからです。
当時は今のようにタオルではなく、手拭いが使用されていました。
手拭いは、薄いため、速乾性があり、
畳むとコンパクトで、本当に使い勝手が良いのです。
手拭いがタオルに代わり、
風呂敷がショッピングバッグに変わってしまった現代の人にも
昔から使われていた布の良さを知ってもらいたいと思います!
まとめ
以上、和の観点からみた映画の楽しみポイントを
お伝えさせていただきました。
他にも映像の中には、季節の花もふんだんに使われており、
お花好きな方は目が離せないかもしれません。
そして、最後はここに行きつきますが、
手拭いを自分で絞って染めるというワークショップを
行いますので、ご興味のある方は
是非、一緒にオリジナル手拭いをつくりましょう(^^)/
▼FBのイベントページ(当日どんなことをするのか、詳細が記してあります。)
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それでは、本日はこの辺で・・・
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